Office365 Soloがクラウド時代に最強である理由

マイクロソフトから発売されているOfficeにはパソコンを購入した時点で付属しているOEM版、ソフトウェア単体で販売されており、同じOSの2台にインストール可能なパッケージ版、そして月額、年額課金製のOffice365 Soloの3種類がある。このうちOffice365 Soloはしっかり仕組みを理解できたのならば、このクラウド時代に最強の選択肢となり得るだろう。その理由を説明する。

複数台に対してインストール可能

Office365 Soloは2台のPC、2台のスマートフォン、2台のタブレットの計6台まで同時にインストールができる。例えば次のような事ができる。レポートを仕上げようとパワーポイントの編集をするとしよう。まずデスクトップPCで家で作業をしており、疲れてきたので気分転換に外へ出てカフェで2台目のパソコンにあたるノートパソコンで作業、帰りがけの電車で更にスマートフォンを取り出してレポートの見直し及び追加の修正を行う。このように場所・時間にとらわれずに最適な方法でOfficeを使用する事ができ、上手く活用できれば一気に短期間で作業を終える事ができる。因みに3台目を使用しようとした時はOffice個人用アカウントページから簡単に既存のデバイスの非アクティブ化を行う事ができるため、パソコン買い替え時の移行も非常にスムーズに行う事ができ管理の手間も軽減される。

OSに依存せずインストール可能

Macユーザーに対しても朗報である。WindowsとMacの両方のPCを一台ずつ貰っている場合、パッケージ版を買ったとしても、パッケージ版はMac版とWindows版の2種類があるために2台のパソコンにインストールするためには2つのパッケージ版を購入する必要がありコストが高かった。ところがOffice365では月額・年額課金でWindows版もMac版もインストールする事ができる。

クラウドとローカルの操作感覚が近い

OfficeにはOffice Onlineというクラウドの機能があり、そこではインターネット上のWebアプリケーションでOfficeのフル機能ではないにせよ簡単な編集が可能となっている。この機能によりソフトのインストールをしなくともある程度の編集を行う事ができる。ところがここで問題となってくるのが操作感覚である。例えばPowerPoint2007とPowerPoint2016はそれぞれ次のようになっている。powerpoint 2007 menupowerpoint 2016 menu上がPowerPoint2007で下がPowerPoint2016である。それでは2017年時点のOffice Onlineはどうなっているのかと言うと下のようになる。 powerpoint online menu テイストは2016年のものに近い事が見て取れるだろう。実際の操作感覚もクラウド版では最新のパッケージ版に近いものになるようにデザインされており、その傾向はこれからも続くだろう。操作感覚が遠いとクラウドでの編集がやりにくくなるので常に最新版がインストールできるOffice365 Soloは操作感の違いに悩まされずに済む。

クラウドとローカルの互換性の違い

クラウド上で編集していて、それをダウンロードしてローカルで編集すると良く少しレイアウト位置がずれているといった微妙な違いを見る事が多い。このような場合編集の微調整を行う必要が出てきてうっとうしい。クラウドとローカルで全くソフトウェアが同じという訳ではないためにこの問題は起こり得るのだが、クラウド側の開発はまずパッケージの最新版との関係を最優先して行われるため、過去のバージョンへの対応は後回しになるかそもそも対応されないかのどちらかである。このため操作感覚と同じく、常に最新版がインストールできるOffice365 Soloのメリットとなる。

OneDriveが1TB貰える

Office365 Soloを個人で使うにあたり大きなメリットとなり得るのがこれである。マイクロソフトはクラウドストレージのOne Driveというサービスを展開している。これはインターネット上にファイルを保存してくれるサービスであり、家庭のパソコンにデータを保存している事と比べてデータを破損する心配がない。パソコンが壊れたとしてもデータはインターネット上にあるため大事な写真や動画、重要性が高いファイルを守ることができる。これが1TBという大容量で貰えるのである。使い勝手も便利である。WindowsにはWindows10から最初からOneDriveのアプリが付属しており、インストールすら不要である。

One Driveのフォルダには通常のWindowsのフォルダと同様にアクセスする事ができ、そこにまずクラウドストレージで管理したいドラッグアンドドロップあるいはコピーアンドペーストで持ってくる。すると暫くするとチェックマークが下記のようにつく。

これでクラウド上へのアップロードは完了である。即ちファイルを置いておくだけでバックアップが自動で完了することになる。アップロード速度自体も十分に速く、100MBのファイルのアップロードに掛かった時間は20秒足らずであった。また、OneDriveのファイルの全てが自分のパソコンに同期されてしまうとパソコン側の容量が足りなくなるのではないかという心配があるが、OneDriveと同期させたいファイルはパソコン単位で設定する事が簡単にできるために心配は無用である。

スマートフォンからもアクセスする事がもちろん可能だ。尚クラウドストレージの価格は決して安くはなく、GoogleやDropBoxなどのクラウドストレージサービスでもOffice365 Soloに付属するサービスと同じ程度の料金が掛かってきてしまう。このことを考慮するともともとクラウドストレージを使う事を考えているならばOffice365 Soloを実質無料で使う事ができるとも考えられ、これ以上最良な選択肢はないだろう。なお、Office365 Soloの期間が過ぎてしまうとクラウドストレージの容量はもとに戻ってしまう。この場合何が起きるのか?容量が超過した場合、最初の90日間程度はまだ編集する事ができ、その後もファイル閲覧とダウンロードは可能、そしてその後にアカウントがロックされ、有料オプションで容量を追加するなどの手続きを取らなければならなくなる。手続きを取らないまま更に6ヶ月間ほど経過するとOne Drive上のファイルが削除されてしまう。ともあれ常習犯になりブラックリストに載るような事がない限りは1年間程度はそのままにしてくれそうなので、うっかり期限が過ぎてしまっても期間中にファイルをローカルに移してくるなどの対策を取ることができ、安心である。

SKYPEの無料通話が60分貰える

Office365 Soloに登録すると無料のSkypeが60分間貰え、これを用いて固定電話に電話を掛ける事ができる。固定電話でしか連絡手段がない人はもちろん、荷物の再配達の依頼などにも使う事ができる。更に米国、中国、韓国など多くの地域に固定電話を掛ける事ができるため、国際通話を行う上でも便利である。Skypeから掛けると電話番号が非通知設定になってしまい相手に受け取って貰えないのではないかと思われるかもしれないが、心配は無用である。発信者番号通知という機能ががあり、送り先に通知される電話番号を指定する事ができる。

Skypeアプリはインターネット上、あるいはWindowsアプリ、iOS,Androidそれぞれに対応しているため基本的にどのデバイスからでも電話を掛ける事ができる。また電話番号も携帯に登録されている電話番号をそのままSkypeに登録する事ができるので使い勝手で気になるところは特にない。マイクロソフトは2011年にスカイプ社を買収しており、それにより可能となったサービスと言える。固定電話は30秒で20円程度かかるため60分フルに使うと2400円の通話料金が掛かってしまう。特に格安携帯で通話をしている人に対しては料金の固定プランが存在しない事もあるので重要な機能と言える。

Office365 Soloは割安か?

Office365 Soloではパワーポイントも含めて全てのOffice製品を割安でインストールする事ができる。OEM版、パッケージ版と比べて値段はどうか?まずOEM版ではパワーポイントも含めると大体25000円程度の料金が掛かり、そのパソコンに対してしか使う事ができない。パソコンの耐用年数は平均すると6年程度であるがパソコンが壊れてしまった場合はオフィス製品も同時に使えなくなるためリスクが高い。一方でパッケージ版でパワーポイントが使えるOffice Home & Businessは37500円程度。Office Soloは年額12700円程度である。ではまずはOEM,パッケージ版は6年間Officeを我慢して使い続けるケースで最初に考えてみる。

この場合はパッケージ版やOEM版の方が圧倒的にOffice365よりも安くなる。ただし快適性やオフィスを起動できるパソコン台数などを犠牲にした結果であり、これでは物足りなさがあるかもしれない。そこで3年ごとにOfficeを最新にすると仮定すると次のようになる。

この場合を考えるとほぼパッケージ版とOffice365 Soloが同じ値段となる。この条件で考えるならば複数台数にインストールでき、利便性に勝るOffice365を選択した方がより快適である。しかしパソコンが1台の人に対してはOEMの方が安いので無理をしてOffice365 Soloを購入する必要はないだろう。

次にクラウドストレージを1TB契約し、月に30分程度固定電話を使うケースで考えてみる。1TBは安いクラウドサービスを使ったとしても1000円程度の料金がかかり、30分の固定電話通話も30秒10円までのサービスはアプリで存在するがそれより安いものはないため月々600円程度はこのサービスを使わないと掛かってしまう。オフィスの使用頻度はそれほど高くはなく6年間我慢して使う方式を取ったとすると料金は次のようになった。

このような条件になるとOffice365が圧倒的に安い事がわかる。次にクラウドストレージは使わないけど電話は使いたいという場合を考えてみる。毎月30分の電話をすると考えて、最安値で600円程度であるからこれをもとに計算すると以下のようになった。Officeは古くても我慢するスタイルで再び考える。すると下記のようになった。

OEM版がややOffice365と比べると勝るが、パソコンの故障リスクを考えるとパソコンが一台の場合でも電話代やOfficeの使い勝手を考えるといい勝負ができると思われる。

最後にたまにしかOfficeを使わない場合を考える。普段はあまり使わないが、例えば結婚式用のスライドを作成する、期末に向けてレポートを提出する必要がある、年末用に年賀状を作成したいなど年に数回まとまって使う機会がある場合Office365は便利である。年に3か月間使うとしてシュミレーションを試みると下図のようになる。

図を見ると、月の使用回数が3回以下ならばOffice365が最もお得であることがわかる。月にたまに利用する程度ならばクラウドストレージは利用できそうにはないが、スカイプは利用してさらに通話料を下げて節約する事はできる。

結論

Office単体では割高に感じるケースもあるが、OneDriveやSkype通話のメリットを上手く活かせば最もお得にOfficeソフトを使える状況に持っていくことができ、クラウド時代に最強のツールとなり得るだろう。MVMOの格安スマホを契約して、固定電話が必要な場合はスカイプを使用する、パソコンには大きな容量を積まずに高速で小容量なSSDを搭載して、バックアップとして残しておきたいデータはすかさずクラウドストレージのOneDriveに移動させるという使用ケースがあるべき姿の一つである。 =>マイクロソフトストア

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