液晶モニター(液晶ディスプレイ)の選び方

はじめに

モニターの性能、環境により作業効率やエンターテイメントでの快適性は大きく左右される。本稿では目的に合わせた最適なモニター選びをサポートする。 よくあるサイトのように一般的な性能について述べるだけではなく目的別に価値のある情報を提供しようと思う。

最適な解像度はどれくらい?

まず解像度とは画面を表示するためのドット(四角形の点)の事で、この点が集まって画面は構成されている。点が多いと情報を表示できる 領域は大きくなるため、一度に多くの文字を見ることができる。用語を解説しておくとFullHDならば横縦それぞれ1920*1080のドット数で WXGAならば1280*768のドット数(解像度)である。ディスプレイのサイズに合わせてそれぞれ最適な解像度がメーカーによって選択されている ためあまりここに意識を払わなくても良いとは思うが、場合によっては失敗するので注意点だけ記述しておく。

  1. 13.1インチ程度のノートPCでFullHDは少し細かすぎ
  2. Web閲覧を行うときに縦解像度600では毎回スクロールを要求され不便
  3. ゲームをしたい場合にFullHDではないディスプレイは酷

1は特に失敗というわけではないが、ノートパソコンで高解像度だとWeb閲覧で文字が小さくなりすぎてしまい問題であった。デスクトップ用モニタでは 23インチ程度がFullHDの最適な大きさだと思っているので、それに対して13.1インチは小さすぎる。ただ、解像度は低くする場合には調整可能なので 1366*768の解像度にして現在使用している。また人によっては13.1インチのFullHDが快適だという人もいるのでそのあたりは個人差もあると思う。
2はネットブックを購入したときであったので、いまではそのようなパソコンはあまりないかもしれない。ただ、Webを快適にみるためには縦の解像度が結構重要だったりする。
3は家庭用ゲーム機をディスプレイにつなげたい場合はFullHDに対応している方がより綺麗に映像を楽しめる。またHDMIの端子が付いていることもチェックしておきたい。

目に優しいモニターの選び方

長時間パソコンで作業をしていると目が痛くなってくるという事は良くある。これに対して以下の6つの対策が考えられる。

  1. ノングレアタイプの液晶を選ぶ
  2. パソコンの高さを自由に変えられるモニタを選ぶ
  3. IPSパネルを選択する。(ただし優先度は低)
  4. モニタのRGBの設定を見直す
  5. ブルーライトをカットするメガネを着用する。
  6. 部屋を明るくして、パソコンの後ろにライトが来るようにする

1から順に説明しよう、1についてまずモニタにはグレアタイプノングレアタイプという2つのタイプが存在する。グレアタイプは液晶が光を反射しやすい素材でできているもので、ノングレアタイプは逆に光を反射しにくいタイプである。グレアタイプは一般的に明るく見栄えがするため動画の視聴をするのには適したタイプであるが、一方で画面が光の反射でちらついてしまい、インターネットで長時間文字を読むことについては向いていない。よって目に優しいという観点ではノングレアタイプを必ず採用しよう。一般的にオフィスで使われているようなモニタは全てノングレアタイプであるが、テレビ機能のついたエンターテイメントパソコンではグレアタイプの液晶が付属する事も多いので購入するときには注意しよう。

2は、あまりにパソコンが高い位置にあると目が乾きやすいので、高さが高いモニタは控えた方が良い。机の上に置いてパソコンをするならばできる限り 低い位置にパソコンを置ける事が重要だ。もちろん椅子で調節するなど方法は他にもあるかとは思うが、モニタの高さを変えられると便利である。
次に3はあまり重要ではないが、一般的にIPSパネルは視野角が広く、色が安定しやすいために目に優しいと言われている。ただし管理人としてはその優しさ を実感できたことは無く、恐らく"優しい気がする"程度なので優先度は低くて良いだろう。

4は購入時には関係ないが非常に重要、モニタでは必ずRGBなど(あるいは色温度)色の調整をする事ができる。ブルーライトが目に刺激を与える波長として話題となっているが、これを色調整によりカットしてやればかなり目は疲れにくくなる。EIZOのディスプレイには紙のように目に優しい画質に調整してくれるPaperModeというモードがあるが、これは単にブルーライトを抑えるように調整しているだけで、一般的なモニタでも同様の調整は可能である。よって 目に優しいからという理由だけで高額なモニターに飛びつく必要はまったくない。一般的なノングレアモニタで色を調整すれば十分である。

5は4の代わりとなるもので、ブルーライトカットメガネを使用する対策だ。ただし4の方法を適用してかつメガネを着用すると更に目に優しくなる。また基本的には一度ユーザ設定の色調整モードを設定してしまえば後はボタン一つで切り替えができるのだが、色調整の切り替えがそれでもめんどくさい人は代わりにメガネをかけると良いだろう。
6も購入時には関係ないが、モニタの後ろをライトで照らせば最適な明かり環境となり目に優しくなる。

結論

目に優しいモニタではノングレアな液晶を必ず選ぼう、また液晶モニタに依存しない箇所での代替手段も多いので疲れると感じた場合は工夫してみよう。

動画を快適にみられるモニターの選び方

動画を見るために最適なデバイスは映像閲覧専用機のテレビであることは間違いないが、Youtubeやニコニコ動画などのネット動画をテレビで見る人は少ないし、DVDやブルーレイをパソコンで見ている人もいるだろう。特にネット動画は画質が劣るものが多いので、少しでも快適に綺麗にみたいものである。本節ではまず液晶テレビの高度な動画処理について説明した上で、動画用モニタについて説明していく。

液晶テレビの高画質技術

今の高付加価値モデルの液晶テレビには超解像倍速駆動バックライト駆動という主に3つの高画質処理が施されている。まず超解像は簡単に言えば画像をくっきりと見えるようにする技術で、これがあることにより人の輪郭がはっきりとして 画質が悪い映像であっても表情が読み取れるようになる。次に倍速駆動は動画を滑らかに見せる技術で、この機能があると動きが 速い動画であっても残像やカクツキがなくなって見える。倍速駆動のアイデアは単純で、テレビの動画は1秒間に60コマ(60画像)で再生されているが、この1コマ と1コマの間に、予測画像を1枚、画像処理によって追加するというアイデアである。1枚追加されると2倍速と呼ばれ、3枚追加すると4倍速と呼ばれる。4倍速で 動画を見ると野球やサッカーで観客が横スクロールで映し出されているようなケースで、人がくっきりと見えるようになる。またアニメとの相性も良い。最後にバックライト 駆動はコントラストを改善する技術である。これは液晶パネルの裏にある複数のライトを制御して、明るい個所に光を当て、暗い個所には光を当てないようにする という処理を加える事で、暗いところはより黒が強調され、明るい個所はよりその明るさが目立つようになる。特に映画を見るときにはお勧めである。

PC用液晶モニタでの高画質技術

PC用液晶モニタでは残念ながらバックライト駆動を実現しているものは無く、倍速駆動のモニタもほとんど存在しない。よって高画質化の処理はほぼ 超解像に限られてくる。文字を読むことが多いPCモニタで高度な高画質処理を入れるということはあまり割に合わないのであろう。ただ超解像の効果だけでも 非常に高いので、一度超解像に慣れてしまうと、一般的なモニタに戻れなくなってしまい注意が必要である。

結論

超解像技術が入ったモニターを選ぼう、倍速駆動が無いため(一部のモニターでは存在したが最近は出ていない)滑らかさを望む事は難しいが、低解像度のネット 動画であっても目にはっきりとわかるレベルでくっきり表示することができる。注意点としては超解像処理を行うと、文字が変形してしまい読みにくくなってしまうため 文字を読むときは超解像を切る必要がある。(ボタンでモードを切り替えればよい)、またEIZOのFlexScanのように動画再生部のみに超解像処理をかけるといった処理をしているモニターもある。

ゲームを快適にできるモニターの選び方

据え置き型ゲームをテレビではなくモニタで行いたいという人がいるかもしれない、そのような場合はHDMI端子が付いていることを確認しよう。また液晶の種類としては TN,VA,IPSといった3種類があるが、IPSパネルが応答速度が速く、ゲームでのボタンを押してからの反応時間や画面の残像が低減される。もっともコアゲーマーでなければ応答時間など気にならないだろうし、RPGを楽しむ分にも問題はないであろう。

デュアルディスプレイ(デュアルモニタ)の勧め

動画を見ながら作業をしたいような時、動画のウインドウサイズを変更して渋々小さい画面で見る、あるいは文書の編集を調べ物をしながら行うときに一旦文書を最小化してインターネットブラウザを開けるという事はないだろうか?これは大変非効率な事である。デュアルディスプレイを導入すれば 作業効率が大幅に改善されるであろうし、何より快適である。

デュアルディスプレイ環境の構築方法

デスクトップPCでデュアルディスプレイを構築することは簡単である。グラフィックボードがあれば確実であるが、グラフィックボードの無い通常のパソコンであってもD-sub 15pinとDVI端子あるいはHDMI端子が標準で大抵の場合は付いている。そこで、現在使われていない方のケーブルを買ってきてそれをモニタにつなげば良い。仮に余りの端子がない、現在のパソコンでデュアルモニタを実現するとスペック的に問題がある(基本的に問題はないと思うが)、あるいは設定が難しいと感じる場合でも問題はない。そのような場合はグラフィックアダプターを購入しよう。USBとパソコンをつなげる事で簡単にデュアルディスプレイを実現してくれる。グラフィックアダプター自体にもグラフィック機能が搭載されており、パソコン本体のリソースの消費も抑えてくれるため、重くなることもない。

ノートパソコンの場合も同様である。PCの付属の端子とモニタをつなげてやればよい。モバイルノートパソコンやMacBookAirのような機種に備えられている接続端子は、ディスプレイの接続端子と合わない事も多いが、その場合はmini Display Port - HDMI 変換ケーブルなどの変換コネクタを購入してやれば繋ぐことができる。なおノートパソコンでグラフィックアダプターが必要になるようなケースは見たことがないので不要であろう。ケーブルと変換コネクタさえあればデュアルディスプレイ環境を構築できるはずである。また3つ以上のディスプレイを実現する事もできるが、応用的な方法として4Kモニターにより4画面出力するという方法もある。液晶モニター関連記事として載せておいたため興味のある方はどのようなスペックが必要かをチェックしておいても良いかもしれない。

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