メモリの選び方

パソコンの速度に大きな影響を与えるメモリ、この選び方を解説。

メモリとは?

パソコンの頭脳がCPUなら、メモリは作業机に当たるものである、机が小さければ同時に広げられる書類の量が少なくなるし、広ければたくさんの書類を同時に広げて作業ができる。

すなわちメモリ容量が大きければ複数のアプリケーションを同時に開いていてもあまり動作が遅くならないという利点がある。

例えばインターネットでたくさんのページを開いていると次第に動作が鈍くなった事はないだろうか?この原因はメモリ不足の可能性が高い。メモリが足りなくなるとハードディスクをメモリの一部分として使う頻度が高くなるため動作が遅くなってしまうのである。

しかもハードディスクへのアクセスが多くなる事によりハードディスクの寿命が縮む原因にもなるのでメモリは十分に確保しておいた方が良い

メモリは8GBあれば十分快適

さて次にメモリの容量であるが4GB、8GB、16GBあたりで悩むことになる。

ネットサーフィンと動画閲覧、メールが中心でブラウザ以外のソフトはほとんど起動することがないならば全く4GBで問題がない。

しかし同時に音楽を再生する、ブラウザでも複数のタブを同時に開く(10個程度)、ウイルススキャンを裏で走らせる。など複数作業を同時にこなすとなると4GBでは動作が全体的にもっさりとしてしまう。8GBであれば問題はない。

16GBは動画のエンコーディング(DVDなどに焼く、Youtubeにアップロード等を行うために動画の形式を変換する作業)にやファイルの圧縮作業といった変換作業にパフォーマンスを求める人や、大量のアプリケーションをつけっぱなしのまま放置しておきたい人向けである。

メモリの実際の使用状況とその体感

パソコンが今どれくらいのメモリを使っているのかはCtrlとShiftとEscapeキーの同時押しをしてタスクマネージャーを開き、パフォーマンスの欄に行けば確認できる。( 現在のCPU使用率とメモリ使用量が確認できる。)

ここでメモリ使用量が物理メモリの70%程度以上だと頻繁に仮想記憶にアクセスしている、すなわち足りないメモリ分をハードディスクで補っている状態であまり芳しくないといえる。

タスクマネージャーでのメモリー使用状況

今現在管理人のパソコンのメモリは8GBであるが、WordとExcelを開け、Google Chromeブラウザでタブを4つ開き、ホームページ編集用のテキストエディタで作業をしている状態で4.1GBのメモリを使用している。

この状態だとまだ遅くなったとは感じないが、体感的にメモリ使用量が70%を超えるあたりから動作が遅くなっていると感じはじめるため、音楽再生ソフトなど、あと2か3つ他のアプリケーションを起動するとパソコンも遅くなってしまう。まだ余裕がある状態といえる。

パソコンは次第に重くなることを頭に入れておこう。

上記の例は、購入して4年目を迎えたケースであるが、パソコンの使用を始めて2年ぐらいはこのぐらいでおよそ2.5GB程度しかメモリを消費しなかった。パソコン購入から4年経過しもろもろ常駐ソフトを入れた結果メモリ消費量が増えてしまったのである。

実際に店頭でパソコンを触っていくつもアプリケーションを開き実験してみて、この程度しかメモリを使っていないのならば4GBで行けるのでは?と4GBのパソコンを購入すると、後で痛い目を見るのである。(とはいうもののメモリの増設はのちに説明するように簡単なので少し手間が増えるぐらいなのだが)

4GBのメモリ2枚と8GBのメモリ一枚なら4GBのメモリ2枚にしろ

メモリにはデュアルチャネルという技術が搭載されており、アプリケーションがデータにアクセスをしに行く時に2つのメモリに同時にアクセスする事ができる。

メモリは作業机に例えられると述べたが、デュアルチャネルは片手作業が両手作業になるようなものである。これにより2倍高速化できるという訳ではないが、PCが高速化する。動画のエンコードなどメモリを多く使用する作業には特に効果的である。

また大量の描画が必要なゲームを行うときもデュアルチャネル化でかなり滑らかになる。ただし、グラフィックボードを搭載している場合は、それ自体が描画に必要なメモリを内部に抱えているため、デュアルチャネル化の恩恵を受けることはない。

描画自体はグラフィックボードがなくても可能であり、その場合はオンボードチップと呼ばれる最低限の描画機能を備えたモジュールが描画を担う。たとえばインテルHDグラフィックスがオンボードチップの名称の一つである。

オンボードチップは通常のメモリを描画のために使用するため、ゲームでデュアルチャネルの恩恵を受けることができる。

メモリの増設は容易

メモリの増設は単にマザーボードの該当箇所にメモリを差し込むだけであるので簡単である。買ったパソコンでメモリが足りないようであればすぐさま増設すべきである。

メモリの増設方法については購入したパソコンの説明書に、対応するメモリと増設方法が書いてあるので調べてみるか、検索してみるとすぐにわかるはずである。

基本的にはメモリをある場所に差し込むだけで勝手にパソコンが認識してくれるので難しい作業ではない。足りないと感じた時はチャレンジしてみよう。

注意点としてはメモリにはDDR3、DDR4のような規格が存在し、規格が異なるとメモリを指しても認識してくれないことである。

購入したパソコンのメモリ規格を確認し、同種類のメモリーを購入する必要がある。できれば同じメーカーの同じ型番のものを購入する事がパフォーマンスを最大限に発揮するためには望ましい。

メモリー関連のスペック説明

メモリーの仕様を見ても良くわからないと思うので読める程度に簡単に説明しておく。

下の例で、PC4、DDR4は規格の名前である。メモリ増設を行うときは規格が違えば認識してくれないため注意しなければならない。後ろの19200は伝送速度、この値が大きいほど高速と考えてよい。SDRAMはメモリの正式名称。より詳しく見ていこう。

メモリー容量・規格8GB PC4-19200
(DDR4 SDRAM, 4GBx2, デュアルチャネル, 最大 64GB)
スロット数4

DDR(ダブルデータレート)

Double Data Rateの略、昔のメモリは一つの信号(クロック)でデータの書き込みと読み込みを同じタイミングで行う事ができなかった。

例えるならば貨物列車で行きだけ荷物を持っていき、帰りは何も荷物を持たずに空のまま戻るといった具合である。

そこで新しい規格として帰りも荷物を積んで帰るという規格がDDRである。同時に書き込み、読み込みができるレール数の違いによりDDR2、DDR3、DDR4という規格が存在する。。

すなわち貨物列車の同時にDDR2ならば2台、DDR3ならば各レーンを更に並列化させて4台、DDR4ならば更に並列させて8台を同時に走らせるといった具合である。

ただし並列化(レーンの数を増やすこと)させるごとに貨物列車のスピードが約半分になるようで(メモリー観点では命令を送るクロックの数が半分になる)、DDR3から4に上がったタイミングでは転送速度はほぼ変わらない。

ただし、各スピードが半分になるという事は安定性が向上して、電力消費が少なくなるというメリットがある。

PC4-19200

PCはPersonal Computerの略ではなく、Pipeline Clockの略である。パイプライン式にデータ書き込み・読み取り信号を流して送り、4はDDRと同じ4番目の規格という意味である。

19200は伝送速度(MegaByte,MB)である。PC4-19200はモジュール規格であるが、メモリーチップの規格としてDDR4-2400(Mt/s)と表現されることもある。

Mt/sはMega transfer per secondで1秒あたり2400Mbitの伝送量がある事を表している。これは1bitの場合で、データ入出力の個数が64個ある64bit対応(現在のパソコンは基本64bit)のメモリーの場合には、そのそれぞれの1bitに相当する部分の伝送量が2400Mbit、バイトに直すと300Mbyteであるため64bitで19200MB/sの伝送速度があることを示している。

DDR-2400とPC4-19200はチップの規格か、そのチップを内包したモジュールの規格を言っているかの違いであり、ユーザー観点での差異はない。PC4-19200はDDR-2400の8倍速いと勘違いしないように

SDRAM

メモリーの正式名称(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、パソコン購入時に単にメモリーと言うとこのSDRAMを指す。パソコンの電源を切るとSDRAMの中で電荷が失われ、記録が消される点でハードディスクやSSDと異なる。

スロット数

メモリー挿し込み口の数、この数により増設が可能かが決まる。基本的にはデスクトップPCで4つ、ノートPCでは2つであるが、モニターと一体型のデスクトップPCや超小型デスクトップPCでは2枚である事が多い。

DIMM、 SO-DIMM

DIMMはデスクトップ用のメモリで、SO-DIMMはノートパソコン用のメモリのことである。DIMMはdual in-line memory moduleの略でSO-DIMMのSOはsmalloutline、要するに小型のDIMMということである。

このモジュールの種類が異なるパソコンにはメモリーを増設する事ができない。SO-DIMMは一体型パソコンなどのスリムなデスクトップパソコンにも使われている。増設時には間違えないようにする必要がある。

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