メモリの選び方

メモリとは?

パソコンの頭脳がCPUなら、メモリは作業机に当たるものである、机が小さければ同時に広げられる書類の量が少なくなるし、広ければたくさんの書類を同時に広げて作業ができる。すなわちメモリ容量が大きければ複数のアプリケーションを同時に開いていてもあまり動作が遅くならないという利点がある。例えばインターネットでたくさんのページを開いていると次第に動作が鈍くなった事はないだろうか?この原因はメモリ不足の可能性が高い。メモリが足りなくなるとハードディスクをメモリの一部分として使う頻度が高くなるため動作が遅くなってしまうのである。しかもハードディスクへのアクセスが多くなる事によりハードディスクの寿命が縮む原因にもなるのでメモリは十分に確保しておいた方が良い。あなたのパソコンが今どれくらいのメモリを使っているのか確認したければCtrlとShiftとEscapeキーを同時押しするなどしてタスクマネージャーを開いてみよう。次にパフォーマンスの所に行けば現在のCPU使用率とメモリ使用量が確認できる。ここでメモリ使用量が物理メモリの70%程度以上だと頻繁に仮想記憶にアクセスしている、すなわち足りないメモリ分をハードディスクで補っている状態であまり芳しくないといえる。迷わず増設してやろう。

タスクマネージャーでのメモリー使用状況

メモリは8GBあれば十分快適

さて次にメモリの容量であるが4GB、8GB、16GBあたりで悩むことになる。2010年頃まではWindowsの32bit版が主流で、4GB以上のメモリを搭載することができなかった。現在は64ビット版のWindowsパソコンでそれ以上のメモリをパソコンが使いこなせるようになってきている。今現在管理人のパソコンのメモリは8GBであるが、WordとExcelを開け、Google Chromeブラウザでタブを4つ開き、ホームページ編集用のテキストエディタで作業している状態で4.1GBのメモリを使用している。パソコンの使用を始めて2年ぐらいはこのぐらいでおよそ2.5GB程度しかメモリを消費しなかったのであるが、パソコン購入から4年経過しもろもろ良くわからないソフトを入れた結果メモリ消費量が増えてしまった。体感的にメモリ使用量が60%を超えるあたりから動作が遅くなっていると感じはじめるため、もう少し他のアプリケーションを起動し始めるとパソコンも遅くなってしまう。現在、4GBではやや物足りなさが残る。ソフトウェアはメモリに余裕があれば多くのメモリを使うようになっているようで、4GBの場合はそれに応じてメモリの使用量が抑えられ4GBのメモリで上記のような操作をしても4.1GBよりはメモリの使用量が下がると思われるが、やや4GBでは重くなったと感じ始めるタイミングが早くなる。また、Youtubeに動画をアップロードする、ムービーを編集するといった使い方をする場合にはメモリがその処理速度で重要な要素を占めてくる。まとめるとネットサーフィンと動画閲覧、メールが中心であるならば全く4GBで問題がないが、複数作業を同時にこなし、動画編集なども行いたいとなると8GBにするメリットはある。また、一般的にパソコンは次第に重くなっていく傾向があるため、安全のため8GBにしておいて損はないと思われる。ただ16GBはハイエンドなゲームを行いたい場合や、動画編集を恒常的に行い、そのエンコードの速度に不満を感じているようなユーザー以外は必要がないと思う。

4GBのメモリー2枚と8GBのメモリー一枚なら4GBのメモリー2枚にしろ

メモリーにはデュアルチャネルという技術が搭載されており、アプリケーションがデータにアクセスをしに行く時に2つのメモリーに同時にアクセスする事ができる。メモリは作業机に例えられると述べたが、デュアルチャネルは片手作業が両手作業になるようなものである。これにより2倍高速化できるという訳ではないがPCが高速化し、動画のエンコードなどメモリを多く使用する作業には特に効果的である。またグラフィックボードを搭載しておらずオンボードのグラフィック(インテルHDグラフィックスなど)で描画を行う場合は通常のメモリを使用することになるが、大量の描画が必要なゲームをオンボードのグラフィックで行う時はメモリーのデュアルチャネル化でかなり滑らかになるため必須である。

メモリが足りないと感じたら増設しろ!

メモリの増設は単にマザーボードの該当箇所にメモリを差し込むだけであるので簡単である。買ったパソコンでメモリが足りないようであればすぐさま増設すべきである。メモリの増設方法については購入したパソコンの説明書に、対応するメモリと増設方法が書いてあるので調べてみるか、検索してみるとすぐにわかるはずである。基本的にはメモリをある場所に差し込むだけで勝手にパソコンが認識してくれるので難しい作業ではない。足りないと感じた時はチャレンジしてみよう。注意点としてはメモリにはDDR3、DDR4のような規格が存在し規格が異なるとメモリを指しても認識してくれない事である。購入したパソコンのメモリ規格を確認し、同種類のメモリーを購入することが望ましい。できれば同じメーカーの同じ型番のものを購入する事がパフォーマンスを最大限に発揮するためには望ましい。

メモリー関連のスペック説明

メモリーの仕様を見ても良くわからないと思うので読める程度に簡単に説明しておく。PC4、DDR4は規格の名前、メモリー増設で一つのパソコンに複数枚挿す時規格が違えば認識してくれないため注意。後ろの19200は伝送速度、この値が大きいほど高速と考えてよい。SDRAMはメモリの正式名称。より詳しくは下記で説明します。

メモリー容量・規格8GB PC4-19200
(DDR4 SDRAM, 4GBx2, デュアルチャネル, 最大 64GB)
スロット数4

DDR(ダブルデータレート)

Double Data Rateの略、昔のメモリは一つの信号(クロック)でデータの書き込みと読み込みを同じタイミングで行う事ができなかった。例えるならば貨物列車で行きだけ荷物を持っていき、帰りは何も荷物を持たずに空のまま戻るといった具合である。そこで新しい規格として帰りも荷物を積んで帰るという規格がDDRである。DDR2、DDR3、DDR4と規格が出てきているが内部の処理を並列化している。即ち貨物列車の同時にDDR2ならば2台、DDR3ならば各レーンを更に並列化させて4台、DDR4ならば更に並列させて8台を同時に走らせるといった具合である。ただし並列化させるごとに貨物列車のスピードが約半分になるようで(メモリー観点では命令を送るクロックの数が半分になる)、DDR3から4に上がったタイミングでは転送速度はほとんど変わらない。ただし、各スピードが半分になるという事は安定性が向上して、電力消費が少なくなるというメリットがある。

PC4-19200

PCはPersonal Computerの略ではなく、Pipeline Clockの略である。パイプライン式にデータ書き込み・読み取り信号を流して送り、4はDDRと同じ4番目の規格という意味。19200は伝送速度(MegaByte,MB)である。PC4-19200はモジュール規格であるが、メモリーチップの規格としてDDR4-2400(Mt/s)と表現されることもある。Mt/sはMega transfer per secondで1秒あたり2400Mbitの伝送量がある事を表している。これは1bitの場合で、データ入出力の個数が64個ある64bit対応(現在のパソコンは基本64bit)のメモリーの場合には。そのそれぞれの1bitに相当する部分の伝送量が2400Mbit、バイトに直すと300Mbyteであるため64bitで19200MB/sの伝送速度があることを示している。DDR-2400とPC4-19200はチップの規格か、そのチップを内包したモジュールの規格を言っているかの違いであり、ユーザー観点での差異はない。なおDDR4-2400(MHz)と周波数の単位を使って記載されている事があるが、DDRで説明したように並列化処理をすることでDDR3、DDR4と上がる度にクロック数を半分に落として並列化しているため、MHzを用いるのは間違った表記方法である。

SDRAM

メモリーの正式名称(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、パソコン購入時に単にメモリーと言うとこのSDRAMを指す。パソコンの電源を切るとSDRAMの中で電荷が失われ、記録が消される点でハードディスクやSSDと異なる。

スロット数

メモリー挿し込み口の数、この数により増設が可能かが決まる。基本的にはデスクトップPCで4つ、ノートPCでは2つであるが、モニターと一体型のデスクトップPCや超小型デスクトップPCでは2枚である事が多い。

DIMM、 SO-DIMM

デスクトップ用のメモリと、ノートパソコン用のメモリは大きさが異なる。DIMMはdual in-line memory moduleの略でSO-DIMMのSOはsmalloutlineである。このモジュールの種類が異なるパソコンにはメモリーを増設する事ができない。SO-DIMMは一体型パソコンなどのスリムなデスクトップパソコンにも使われている。増設時には間違えないようにする必要がある。

トップページヘ行きパソコン購入の推薦を受ける