ハードディスク(HDD)/SSDの選び方

ハードディスク及びSSDは補助記憶装置やストレージとも呼ばれ、パソコンのファイルや写真、動画を保存しておくスペースとして使われている

容量を決めれば良いだけと思いがちだが、それ以外に、OSやアプリケーションの起動速度にも大きく関係してくるので注意が必要だ。

容量はどれくらい必要?

動画を多く保存するなら1TBは必要

1時間の番組をある程度高画質で録画しようとしたら大体4GBくらい必要となる、地デジをそのままの画質で録画しようとすると1時間あたり10GB程度の容量を使ってしまう。

画質を落とせばかなり長時間録画できるが、いずれにしても動画をどんどん保存していくとストレージはあっという間になくなってしまうので動画の保存をたくさん使用と考えている人は出来る限り大きなストレージ容量を確保しておくことをお勧めする。

最低1TB(1000GB)、余裕をもって2TB(2000GB)程度用意しておいても良いかもしれない。

また旅先で撮った動画をパソコンで管理して保存しておきたいという人も同様に大きな容量を必要とする。動画も撮影するし、テレビの録画もよく行うというユーザは2TBあっても構わないと思う。容量を気にしなくて良いのは気持ち的にも楽である。

動画を保存しない一般ユーザは128GBもあれば十分

いかに多くのソフトや曲をダウンロードしようとも、動画保存以外で128GBを超えることはなかなかない。

曲の場合一曲5MB程度であり10GBあれば2000曲もパソコンに収納できてしまうし、ソフトは大きくてもせいぜい 1GB程度なので、音楽でストレージが埋まることはほぼないといえる。

また写真についても高画質な写真 でせいぜい5MBであるため、10000枚程度は楽に保存できる(10000枚で50GB)。

ただ、家族全員で一つのパソコンを用いて、各自ファイルを管理しているような場合は、動画はなくてもそれなりに必要になるのかもしれない。しかし、その場合でも500GBあれば問題はない。

外付けハードディスクが安い

仮にストレージ容量がギリギリになっても、外付けハードディスク(外付けSSD)を購入すれば容易に ハードディスク容量を増やすことができる。

よって無理をして最初の購入で容量を大きくする必要はないといえる。ただ 外付けをするとデスクスペースを圧迫して物理的に邪魔なのでその点は注意が必要。

外付けはデータが溜まってきた時にバックアップとして移行するときにも便利である。よくハードディスクが壊れて写真が消えてしまったということも聞くので、ある程度データが貯まれば外付けに移行することは賢い選択肢である。

動画や写真をクラウドで管理するのもあり

個人の写真や動画をGoogle Photoで管理し、ファイルデータをDropBoxOne DriveといったWebストレージサービスで管理するのもおすすめである。1TBで約1000円程度の費用がかかるが、これらのサービスを使うことにより、ストレージが壊れてデータを失う心配がなくなる

ハードディスクとSSDの違い

SSDはハードディスクと比べて壊れにくく、静か

ハードディスク(HDD)はHard Disk Driveと呼ばれ、下記のような構造をしている。プラッターと呼ばれる円盤が高速で回転し、磁気ヘッド上下に動くことで0、1の情報を円板状に記憶していく。円盤上には磁性体の物質があり、磁気ヘッドが磁気を与えることで記録が可能である。

一方でSSDはSolid State Driveと呼ばれ、内部にNAND型フラッシュメモリーを持ち、電荷の状態を操作して記憶を行う。USBメモリーと同じ記憶方式である。磁気ヘッドや円盤を持たず、下記のような構造である。

構造上の特徴からわかると思うが、ハードディスクは衝撃によって磁気ヘッドが壊れやすく、物理的な動きがあるためにカリカリといった音も立てる。一方でSSDは物理的な動きが全くないために、静かで耐衝撃性が備わっている。また、消費電力もSSDの方が少ない

ノートパソコンをもって満員電車に乗り込むような人はリスクが大きいため、SSDを搭載するメリットが大きいといえる。

速度はSSD >> HDD 7200rpm > HDD 5400rpm

HDDは円盤の回転速度が書き込み、読み込み速度に影響し、回転数が大きい方が速い。回転数はrpm(revolution per minute)で表され、一分間に円盤が回転する数である。

ただ、円盤の1回転で記憶できる容量は製品により異なり(記録密度が異なる)、一概に回転数が大きければ速いとは言い切れないところはある。ともあれ一つの参考値として確認すれば良い

記録密度について少し触れよう。HDDは一枚だけではなく、複数のプラッタ(円盤)から成り立っている。このプラッタ一枚あたりの記憶容量が大きいほど、記録密度が高まり、HDDは速くなる。ただしプラッタ数については製品詳細情報に書かれていないことも多く、実際の速度は推察しにくい。

他にHDDの速度を左右するものとしてキャッシュがある。ハードディスクにデータを保存する前に、一旦ハードディスク内蔵のメモリにデータを書き込む。OSからすると、このメモリへの書き込みが終わった時点でコピー作業が完了したと認識し、次の作業にうつることができる。この結果処理速度が高まる。

この時、裏ではまだコピー作業は終わっておらず、メモリーの内容をハードディスク上に記憶するという作業が行われる。製品比較でキャッシュのサイズを比較することは重要である。

ここまではHDDの話であったが、物理的な制約がないSSDはHDDと比べ数段高速である。次の動画を見てみよう。これは500GBのSSD、HDD 7200rpm、HDD 5400rpmによるパソコンの速度を、補助記憶装置以外の条件を全く変えずに計測した動画である。

これによると起動速度はSSDが23秒、HDD 7200rpmが65秒、HDD 5400rpmが75秒であった。また、あるオフィスのアプリケーションの起動時間はSSDが1.5秒、HDD 7200rpmが30秒、HDD 5400rpmが70秒であった。

この動画は一例であるが、一般的にSSDはHDDの半分程度の時間でアプリケーションやパソコンを起動できる

HDDの方が安価

SSDは機能的には高速で壊れにくく優れているが、容量あたりの単価はHDDに軍配が上がる。

アプリケーションの起動などパソコンの高速化のためにSSDを搭載し、あまり使わない動画ファイルは外付けのHDDに保存するなどコストとのバランスを考えて最終的な判断をすることが望ましい。

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