Core i5 比較表 | 世代や用途ごとにCore i5の性能を比較
Core i5はCore i3とCore i7の中間に位置する性能を持つミドルエンドCPUであり、最も売れ筋でかつ安定的なパフォーマンスを期待できるCPUである。
コストパフォーマンスも高く、ゲームや動画編集を含めた重めの作業も難なくこなす実力があるためメインPCとして活用される事が多い。
しかし他のCore iシリーズと同様に世代や用途の違いにより性能が大きく異なり、Core i5を購入したのに使えなかったというリスクも高い。本記事及び性能比較表にて本当に自分が選ぶCore i5が妥当なのか判断していこう。
尚、Core iシリーズについての概要を知りたい人はCore i 比較表へ、またAMDのCPU RyzenやCeleronなど全てのCPUとの比較は本家CPU性能比較表で確認して欲しい。
この記事の目次
- Core i5の用途別性能差
- Core i5の一般的特徴と誤解
- Core i5とCore i7の違いは?
- Intel Core i5 性能比較表
Core i5の用途別性能差
基本的にCPUは消費電力が大きいほど性能が高くなる。Core i5ではデスクトップ向け125Wのオーバークロック版からCPUからノートの10Wを切る超消費電力版まで幅広いラインナップがされている。
その差は非常に大きくCore i3でも言えることだが、低消費電力のCore i5のYシリーズは5世代前、すなわち5年前に発売された通常版のCore i5に敵わないというベンチマーク結果も出ている。
末尾の文字に意識を払いつつCore i5 CPUを選択していくことが非常に重要である。
Core i5の一般的特徴と誤解
用途別の性能が一般的に理解されておらず、Core i5は安定的な速度が出せるためノートパソコンでも安心と考える事はナンセンスである。
低消費電力のYシリーズでは、ファンレス、長時間バッテリーのPCが期待できるが、Zoomで人数が増えるとカクカクしたり、そもそも動作が非常に遅く安定しない。
一方で最新世代のCore i5はデスクトップの事務用途で使うにはオーバースペック気味で、コストパフォーマンスが高いとはいえ性能を使いきれないほど強いベンチマークスコアをはじき出している。
用途を決め、ベンチマークスコアを確認し、場合によっては世代を一世代前にして価格を抑えるなど、機動的なパソコン購入戦略が必要となるかもしれない。
Core i5とCore i7の違いは?
CPUの末尾文字が変わると性能差が大きく変わるので、違いを一概に答えることはできないが傾向としては
最新世代のCore i5が1世代前のCore i7に匹敵することもある。ベンチマークのスコアを価格で割ったコストパフォーマンスではCore i5に軍配が上がる。ぐらいか。同世代、同用途であればCore i5よりCore i7の方が高速だが、Core i3とCore i5の方がその差は顕著ということは言えそうある。ただし、基本的には性能比較表で判断すべきである。
Intel Core i5 性能比較表
それではCore i5 CPUの様々な世代、用途における性能比較表を示す。Core i3、Core i7や他のCPUと比較したい場合はチェックボックスを利用して欲しい。
ベンチマークとして総合的な能力を計測するPassMark、ゲーミング(物理演算)の能力を測る3DMark、動画編集時に必要となるレンダリング能力を測るCinebench R23を掲載している。
基本的にはPassMarkを下記目安とともに参考にすれば良いだろう。ただ、PASSMARKの値はベンチマークバージョンにより上下するため、他サイトのスコアは参考にならないので注意しておこう。
PassMarkの目安
40000 - ・・・ゲームのパフォーマンスに異常にこだわる変態、プロフェッショナルなクリエイティブ用途20000 - 40000・・・ゲームで高いFPSを目指す時、クリエイティブ用途で特定処理の高速化を実現したい場合12500 - 20000・・・複数アプリでのハードなPC作業も余裕でこなせ速い。高度な3Dゲームを快適にしたい場合8000 - 12500・・・日常的なPC使いでは余裕のパフォーマンス、動画編集やゲームも快適にこなせる5500 - 8000・・・日常的なPC使いで遅いとは思わないレベル。テレワークでは最低これぐらいは欲しい3000 - 5500・・・体感的な引っかかりが気になるレベル。裏でウイルススキャンとか走ると辛い2000 - 3000・・・動画やブラウザでの引っかかりが多く、イライラさせられる。遅い~2000・・・敢えて言おう、カスであるとその他、表の項目説明等はまとめておくので必要に応じて参考にして欲しい。
PassMarkと3DMark、Cinebenchについて+
PassMarkは重い計算処理を回す、動画のレンダリングを行うなど、CPUが様々な使われ方をされた場合の総合的な性能を評価している。この値が高いほどCPUが絶対的に高速であるといえる。
3DMarkはゲーミングPC用のベンチマークで、複数のテスト項目がある。そのうち3DMark FireStrikde PhysicsはGPUの性能に影響されず、純粋にCPUの能力を計測するテストとなる。主にゲーム用としてパソコンを使う場合には3DMarkが参考になる。
Cinebenchは3D動画編集などクリエイティブな作業におけるパフォーマンスとして主に参考にされる値である。レンダリングという光の反射等を計算して最終的な一枚絵を作り出す時の性能を評価している。
スコアは毎年新規のCPUが出るたびに少しずつ上がるが、スコア自体が何を意味するかというものではない。新旧世代の製品や、シリーズ違いの相対比較に用いるのが良い。
本サイトではPassMarkの定番のCPUとそのスコアを抽出し、3DMarkのFire Strike Physics Score、Cinebenchの値も抽出できるものについては抽出している。ソースは下記となる。
CPU性能比較表の読み方。注意・注目点+
この比較表では、CPU名、PassMark、TDP、コア数、スレッド数等の項目が載っているが、それぞれについて注意点を簡単に掲載しておく。表を見て比較する時の参考として欲しい。
CPU性能比較表の読み方。注意・注目点
PassMark・・・絶対的な評価基準、高いほど総合的に優秀。3DMark・・・PCゲーム用スコア、CPUのテストであるFire Strike Physics Scoreを掲載。高いほどゲームに向き、フレームレートが出やすい。Cinebench・・・動画像処理に必要なCPUの能力を図るテスト、マルチスレッド性能とシングルスレッド性能を計測。シングルスレッドは高いほどゲームやアプリの起動などに効く。TDP・・・熱設計電力を表し、消費電力の目安。単位はW。ノート向けは概ね50W以下で探せば良い。コア数・・・CPUの演算ユニットの数、多いほど同時複数の処理を得意とする。スレッド数・・・パソコンから見える仮想的なコア数。1コアあたり2スレッドのケースが多いが2コア2スレッドには能力で劣る。最大周波数・・・パソコンの速度の基準の一つ、5GHzは1秒間に5億回の計算命令を発行できるタイミングを持つ。命令の効率にも依存するため一概には言えないが、一般的に高いほど単一で重い処理を高速にこなす事ができる。価格・・・単位はドル、アメリカでの参考販売価格。日本だとおおよそ120程度を掛けた値となる。輸入価格が上乗せされやや割高な感がある。コスパ・・・PassMarkの値を価格で割った値。数字が大きいほどコスパが高い。まあ参考程度に。Intel CPU末尾文字の意味一覧+
Intel CPUの末尾文字
アルファベット無し・・・通常版X・・・オーバークロックに対応、Kと同じだが、Intelの最高峰CPUを冠した文字K・・・オーバークロックに対応F・・・CPU内臓グラフィック(iGPU)無効、グラフィックボードを搭載しないと描画できない。デスクトップ向けH・・・ハイパフォーマンス、ゲーミングノートに主に使われるP・・・第12世代で初登場、ノート用でハイパフォーマンスと低消費電力を両立させた万能タイプG・・・内蔵グラフィック強化版・Adobeなどの動画像編集やゲームで有利T・・・低消費電力版、ノートパソコンや小型デスクトップに使われる、スペック高めU・・・15Wウルトラ低消費電力版、事務作業に最適でバッテリー寿命も長いY・・・5Wの超低消費電力版。パワーは弱い、ライトユーザ向けM・・・モバイル向け、第5世代以降使われていないQ・・・クアッドコア(現在は使われていない)検索/フィルタリング方法の例・詳細+
ヘッダー部分をクリックすることでソートが行える。また、CPU名称はカンマ区切りをすることでor条件で調べられ、各スコアはレンジ(-)や不等号でフィルタリングすることができる。
フィルター方法の例(該当するフォームへ入力)
i5-10,i5-9,i5-8・・・第10世代と第9世代と第8世代のCore i5を比較Ryzen 7 3,i7-9・・・第3世代Ryzen7と第9世代Core i7を比較core.*-11・・・第11世代のCPU。.*はワイルドカードで任意の文字列が入る1 - 20000・・・スコアが1から20000まで、-の間にはスペースが必要<50・・・TDPが50W未満の省電力CPUのみフィルタ>=4・・・コア数が4以上>100・・・参考価格が100ドルより上フィルター結果をコピー
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